師匠への想い

イチゴス横浜では、多品種10種類以上のいちご🍓を栽培していますが、私達が最初に作ったいちごの品種は「さがほのか」でした。

さがほのかは、いちごの形も整っており、収量もあり、早出し出荷から春先まで、安定した収穫が見込める品種です。しかし、ハウスの場所がいちご作りの環境に適した場所ではなかったため、かなり苦戦しました。

次に、「紅ほっぺ」を作りましたが、実は大きいのですが、実が柔らかく、春先まで品質がもたない😩一回、花がさいて終わる(一発)ものが多く、収量が不安定に。

いちご作りには、師匠が必要

私達には、いちご🍓師匠がいます。

宮崎県でいちご作りを初めてから、さがほのか、紅ほっぺ作りもうまくいかず、どの品種を作ったら、いいのか悩んでいた時

「やよいひめを作ってみたらどうだ?」

と声をかけてくれたのがS氏

それが、師匠との出会いです。

この品種は、群馬県が作る品種で、他のいちご🍓が11月から実り始めるところ、1月から実り始める遅い品種。安定した実り型ではなく、少ない時期から、多くなる時期と大きな波があり、ピーク時には、爆なり🍓🍓🍓と呼ばれる事も。振り幅が大きな品種で、栽培が難しい品種でもあります。

師匠が作るやよいひめは、りんご🍎の様に大きく、真っ赤でツヤツヤ、食べたら果汁がジュわっとあふれ、糖度もばつぐん!羨ましいほど立派ないちご🍓でした。

そんないちご🍓を私達も作ってみたい!!と思い作り始めました。

s氏は自分も忙しいのに、毎日のように軽トラで🛻ハウスに来てくれて、たくさん指導をしてくれました。

「お前たちの思うようにしろ、そう考えたならやってみろ、失敗したって次そうならんようにすれば良いだけだ」

といつも真っ黒に日焼けした顔にニカっと笑う笑顔で後押ししてくれました。私達もどんどんいちご🍓作りに自信がつき、いちご作りってこんなに楽しいんだと思える様に。今私達がこうしていちご作り🍓が出来ているのは、師匠のおかげです。

今年s氏が亡くなりました。

私達は、師匠!横浜でいちご狩りを始めたんです!ぜひ、見に来てください!と言える様になるまでひたすら頑張ろうと 目標を立てていました。

真っ黒に日焼けした顔にニカっと笑う笑顔

「お前達が思うようにしろ、そう考えたならやってみろ」

いつも、その言葉が私達の心の中にあり、力になっています。

師匠、今年もいちご🍓が始まりますよ。

そう想いを寄せながら、今苗🌱を植えています。

この記事を書いた人

市村杏子

横浜市戸塚区のバリアフリーな空中いちご狩り農園「イチゴス横浜」を支えています。看護師の経験を活かし、おいしいいちごでみなさんが楽しめるように頑張っています。講演会・体験学習・職場体験など、食育活動にも力を入れています。